住育との出会い

沖縄二日目全国古民家再生協会 オーナー会議が開かれました。

日本の住文化を未来の子どもたちに残すため、受け継ぎ、繋げていく。

  
私は、住育という分野でその役に立ちたい。

思えば、古民家鑑定士になる前から私には住育があった。それは初めて井上理事長と会った日。
再築現場でした。

新しい家、他所の家なのに、なぜか落ち着く、どこか懐かしい空気を感じました。

家の中を見て歩くとだんだん理由が分かります。
生きた木と土の壁が呼吸していて、古民家でなくともこんなに落ち着く~と感じる新築があるんだと感じました。

また以前、此処にあった、おばあちゃんが大事に住んだ家の大きな梁や柱が勿体つけて使われていました。
話されることは、施主さんの想い、おばあちゃんの想いばかりでした。

話していると、なるほどこの方が建てたんならな。という風に、私にはしっくりきました。

そして、井上理事長とこの初めて出会った時、「住育」というものがあることを聞かされました。

理事長の話されるそれは、私が今まで思っていたことそのものでした。
小さい頃から持っていた住まいへの興味や人の想いを紡ぐこと、古き良きものへ感謝すること、いろんなことが井上理事長の口から出てくる言葉と噛み合って、探していたものがこれだ と気付きました。
それから、古民家鑑定士を取得したんです。

井上理事長の建てるその家は、正しく「住育」です。
「住育」とは形のないもので幅が広いもの。私はよくそう説明するのですが、形があるとすれば、正にそうだと思います。

私と「住育」との出会い。
今日も隣で会議に参加。あの日からずっと共に在ります。

挨拶で、言いたいことを何も伝えられなかったけど、
私は、自分なんかよりも、家族を愛す。日々を愛す。未来を愛す。子どもたちを想う。いろんな人たちのため役に立ちたい。
また逆に、知らない人に、なかなか知り得ない住まいのことを知ってもらい、気づいてもらうことで、未来の子どもたちにより良いもの、ことを残していけたらと思います。

「住育」で一番大事なことは、
心を繋げること。そう思います。

  

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