ファミリー活動

私の通った小学校が、もうすぐ閉校になります。。。

私たちが通っていた頃、この小学校は「モデル校」というやつをやっていて、試験的な教育?が行われていました。

『ファミリー活動』と言われるそれらは、今思えば、なんとも画期的なシステムだったと思います。

ファミリー活動とは、1年生から6年生までが入り交じった6名程の班で、1年間を過ごすこと。

まずは、毎日の給食を「どんぐり食堂」で一緒に食べること。
そして、掃除区域を分けて、ファミリーで掃除をします。

週末には「青空集会」があり、そこではファミリー対抗のスポーツが行われます。
ドッジボールや長縄など、いろんな競技がありました。
そのため、昼休みに集まってファミリーで練習したりもします。

春、「山の子農場」を耕し、ファミリーは野菜の種蒔きを行います。
秋、収穫祭を催し、収穫した玉ねぎやジャガイモを使って地元の方たちにカレーを振る舞い、採れた野菜を自分たちで販売します。
冬が過ぎ、6年生が卒業する前に、ファミリーは「お別れ遠足」に出掛けます。

収穫祭で得た収入で、遠足のおやつとちょっとしたおかず(缶詰など笑)を買いに行きます。そのおやつとお米を一合づつ持って一行は登ります。
町の1番高い山「御牧山」へ。

山では、各班で飯ごう炊飯を行います。成功する班、失敗する班、最後の思い出を作ります。

この活動では、必然的に、上の子は下の子の面倒をみます。
計画を立てたり、役割りを分担したり、協力することを学びます。
毎年いろんなリーダーを見て、自分の番が来ることも悟ります。
委員長やリーダー格の子でなくても、6年生になれば班長となり、下級生をまとめなければいけません。

給食のリンゴは、皮が剥いてなく、ナイフも一緒に出てきました。
もちろん、下級生の分を剥いてあげたり、剥き方を教えてあげたりします。

小さな家族でした。

あの時のリーダー達は、今、本当のお父さん、お母さんになっています。
私たちが学んだそれらは、昔、家族があることで教えられてきたさまざまな精神だったんじゃないかなぁと思います。
きっとそれぞれの家庭で、その時の何かが息づいているのかもしれない(*^^*)

モデルとなって行った活動。その後、どこかでこの活動を取り入れている学校はあったんだろうか?

母校が、いよいよ無くなる現実。
これから田舎が見直されて行くはずなんだけど…T^T

  
 

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