住み込みで職人さんを育てている所の番組を見ることができた。

今ではほとんど皆無に近いだろう、その環境での様子は、今とか昔とかいったものは関係なく、とても整然とした空気を放っていて、なんとも理想的だった。

その生活は、私たちが日頃送っているような娯楽的な要素はなく、そこで学ぶ若者を見ると「偉いねぇ」と言ってしまうような暮らしだ。

だけど、『テレビがあっても多分誰も見ないと思います』とくる。朝早くから夜遅くまで業に尽くし、誰もが『楽しいです』と話す。
『好きなことをやれて、任されるようになると嬉しいです』と輝いている。
これが本当ではないか。

彼らはきっと、今の師と昔からの先人の心を受け継いでいる。そして、次に繋げていくだろう。

高校1年で中退してから、弟子入りして3年目の子がいた。
女性の職人さんも見かけた。
新入りは19歳。遠く鹿児島から出てきて、毎日1人で全員の賄いを作っている。
料理をすることで ”段取り” を覚えるのだ。それに”思いやり” がないと美味しいものは作れない。

下積み時代は、やはり『人作り』だ。
何を言うではなく、技を教えるのではなく、その姿を示すこと。
それだけで、自ら動き、自ら学ぶ人になる。本当に伝えるべきものとは何か。

やりたい、なりたいと思う若者は確かにいる。

うわべだけ、形だけでは後に続かないし、学びたい若者に失礼だ。
本来の伝えられてきた ”心” を置き忘れないよう、大事なことは何か、私は住育で発信したい。