打ち出の小槌

打ち出の小槌 みたいな  
カラスウリの種です。

お財布にいれて持ち歩くと、富に通じる縁起物だそうです。

初めて見ました。
あるおばあさんが、子どもの頃、面白い形だから見るとつい集めてしまっていた。から、懐かしくてとって置いているのを見せてくれたんです。

確かに不思議な形で、なんか可愛い。
カラスウリって特に食べたりしないんですってね。
なのに、割って中から種を採ってみたりしたんだ。あの可愛い種なら集めたくなるかも。 

別のおばあさんに、そんな話をしていたら、
「食べないけどね、私が小さい頃、手荒れなんかした時は母がその実を塗ってくれてたのよ。」
そして
「今だとそんなの塗って大丈夫なの?ってなるでしょうけど、あの頃の人はそれが当たり前だったからね。昔からいいとされてきたことだから、何も疑わずに ”手荒れにはこれ” って、その辺から採ってきてたのよ。それに綺麗に治るんだものね~。」
誰がカラスウリの実を荒れた手に塗りだしたのか。わからないけどすごい。

誰がネギを首に巻いたのか。

梅干しをコメカミに貼ったのか。
長くいい伝わったことには何かがある。

自然と遊び、自然に学び、自然に生かされ、自然を繋ぐ。

子どもたちの身になるはずだ。
お年寄りは「歩く図書館だ」という国があります。長い人生の経験や体験から、たくさん得た知恵や知識を次へと残す。

語り継ぐことは、日々の会話の中に起こるもの。 

 

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